日本大学医学部視覚科学系眼科学分野

お問合わせ
板橋病院
手術について

板橋病院
手術について - 網膜剥離

網膜剥離

ヘッドアップサージャリー

網膜は眼の奥にあって、光を直接感じるスクリーンのような働きをしています。このスクリーンの障害によって以下のような様々な病気があります。 糖尿病網膜症、網膜剥離、黄斑部疾患(黄斑上膜、黄斑円孔、中心性漿液性網脈絡膜症、加齢黄斑変性など)、網膜静脈閉塞症、網膜動脈閉塞症、増殖硝子体網膜症、硝子体出血、未熟児網膜症などです。
網膜硝子体外来ではこれらの病気に対し、一般的な眼科診察のほかに、眼底写真撮影、光干渉断層計(OCT)、眼血流測定装置(LSFG)、蛍光眼底造影、OCT血管造影(OCTアンギオ)などの検査を必要に応じて予約で行い診断し治療方針をたてます。 治療は、外来の場合と入院の場合があります。外来では、網膜光凝固(レーザー治療)や眼局所の注射治療、内服治療などを行います。当院は他科との連携も強く、特に糖尿病網膜症は、糖尿病内科との連携のもとに診察、治療を行っています。 また新生児集中治療室(NICU)が設置されていることから未熟児も多く、小児科との連携のもとに未熟児網膜症に対するレーザー治療も行っています。レーザー治療は、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜裂孔、網膜円孔などに行います。 レーザーの器械の前に座っていただき、目薬で痛くないように麻酔をしてから治療用のコンタクトレンズを眼の上に装着して行います。1回で行う場合と数回に分けて行う場合があります。 レーザー治療の後は通常の生活で構いませんが病気によっては、スポーツ等を制限する場合があります。 また、レーザーが瘢痕化するまでに2-3週間必要としますので、その間に病状が進んだ場合には、入院して手術を行わないといけない場合もあります。
当院では経験豊富な4名の網膜硝子体専門医が年間600-700例もの網膜硝子体手術を施行しています。手術は主に局所麻酔で施行しており、手術中に痛みを感じることもほとんどありません。 手術環境は術中OCTやヘッドアップ手術など最高水準の設備をそろえております。手術後に体位制限が必要な患者様には原則6泊7日で入院していただきますが、病気の種類・程度、経過により短くする事も可能ですし、 週末での入院手術も始めました(応相談)。当院の特徴としては、緊急性の高い網膜剥離の患者様をたくさんご紹介いただき、できるだけ早く手術を行うようにしており。 年200件以上の網膜剥離手術を行い良好な治療成績を得ております。また、高難度の手術が必要とされる重症糖尿病網膜症患者も積極的に受け入れており、内科と連携して全身管理も含めて万全の体制で治療させていただきます。


網膜硝子体手術(総論)

日大板橋病院眼科 網膜硝子体斑 精鋭部隊

 網膜はカメラのフィルム、映画のスクリーンのような役割をしていて、網膜(もうまく)が光を電子信号に変換して脳に情報を送ることで我々はものがみえると認識できます。 ですので、網膜の病気が失明に直結することは理解していただけると思いますし、角膜のように移植手術で取り替えることもできません。
 網膜の病気に対する手術の多くは硝子体手術(しょうしたいしゅじゅつ)と呼ばれ、眼球内の大部分を占める透明なゲルである硝子体を切除して網膜をできるだけものどおりに修復することになります。 網膜は非常に繊細かつ精密な組織であり、この硝子体手術は眼科医なら誰でもできる手術ではありません。豊富な知識と経験に裏打ちされた高度なテクニックが必要とされる手術です。
 私が眼科医になった20数年前までは、硝子体手術はごく一部の達人にしか許されない術式でしたが、その後のめざましい手術機器の進歩により手技の簡素化、手術時間の短縮、それらに伴い手術成績も格段に向上したため、 今ではたくさんの施設で行われるようになりました。ですが、病気が進行した重症糖尿病網膜症や網膜剥離、また手術後に起こりえる合併症などの対応には、前述のとおり豊富な知識と経験に裏打ちされた高度なテクニックが必要不可欠です。
 我々日本大学板橋病院には網膜硝子体手術を手がける経験豊かな医師が4名おり、常時対応可能な診療体制を構築しています。おかげさまで地域住民からの信頼も厚くたくさんの患者様に来院いただき、 都内でも有数の年間700件を超える網膜硝子体手術を施行させていただいております。
 私は網膜硝子体手術を行う様になって20年以上の経験がありますが、良い網膜硝子体手術には、
1)手術前の的確な診断
2)手術後の丁寧な診察と病状にあわせた臨機応変な治療

そしてなによりも、
3)病気への患者様のご理解とご協力
この3つがとても大事だと考えています。そのためには当院では最新の診断機器を駆使して病状を詳細かつ的確に診断し、患者様お一人お一人に最適な治療方針をご提案させていただき、ご理解を頂きながら治療を進めています。 我々は眼科のプロフェッショナルとして患者様に向き合い、良い視力を守るために最善を尽くして治療させて頂きたいと思っています。

(文責:日本大学板橋病院眼科 診療教授 長岡泰司)

網膜硝子体手術1 網膜硝子体手術2 網膜硝子体手術3

03-3972-8111 (2531)

〒173-8610 東京都板橋区大谷口上町30-1

個人情報について

ページトップへ戻る