日本大学病院
手術について - 黄斑上膜(黄斑前膜)
黄斑上膜(黄斑前膜)
原因の多くは、硝子体の加齢変化によって黄斑部の網膜の前にセロファン状の膜ができる病気です。 セロファン状の膜の下にある網膜に「しわ」が形成されるため、歪んで見え、視力も低下します。 光干渉断層計(OCT)で網膜の断層所見を観察すると、黄斑上膜が確認できます。 最近では黄斑上膜により分層円孔や、黄斑偽円孔を伴っているものに対しても手術加療を行います。 多くは特発性といって原因がわからないものですが、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、ぶどう膜炎などが原因で発症する黄斑上膜もあります。 当院では、黄斑上膜を確実に剥離する方法を行っています。この方法によって、手術後に黄斑上膜が再発することは稀です。 黄斑上膜を放置し著しく視力が低下した例では、視力はあまり改善しません。早めの受診をお勧めします。