日本大学病院
手術について - 網膜剥離
網膜剥離
年間 10,000人に1人位の発症とされています。自覚症状は飛蚊症、視野欠損、視力低下です。網膜に円孔や裂孔ができ、円孔や裂孔を通して硝子体液が網膜の裏にまわり網膜がはがれてしまいます。 年齢的には20歳代と50~60歳代に発症のピークがあります。若い人では近視のある人に多く、一般的に進行は緩やかです。中高年の人では、硝子体の加齢が原因で、進行は早いという特徴があります。 若い人では、外傷が原因となることもあります。放置すると失明するため、早急な手術が必要となります。当院では、緊急度に応じて即日、あるいは数日中に入院し手術を行う体制をとっております。 治療は、円孔や裂孔がある部位にシリコン性のバンドを巻くバックリング手術(網膜復位術)や硝子体手術を行なっています。1回で治癒する率は約95%ですが、再手術が必要になることもあります。 円孔や裂孔の周囲に網膜剥離がない場合では、入院せず外来でレーザー治療だけで対応できることもありますので、飛蚊症を自覚した場合には、お早めにお近くの眼科を受診することをお勧めします。